2006年10月17日火曜日

ポイント制御

久しぶりにレイアウトの話です。本レイアウトでは、レールには PECO、ポイントマシンには LEMACO のスロースイッチングを使っており、適合するポイント用デコーダは DS52 になります。ここのところ DS52 は品薄で入手困難だったのですが、ようやく必要数が揃いましたので、さっそく取り付けました。

当レイアウトには、ポイントが 6ヵ所 (各図の 11イ、11ロ、21イ、21ロ、22および23) あります。安全側線のポイントは固定でもいいのですが、せっかくなので 6カ所すべて動かすことにします。ポイントマシンは全部で 6個、DS52 は 1個で 2回路持っているので 3個必要になります。11イと11ロおよび21イと22ロは渡り線なので、同時に動かすことを念頭においています。

上図(DS52を2個で済まそうプラン)のように、これらのポイントをそれぞれ組にしてポイントマシンを並列に配線すると、DS52 は 2個で足りるのではないかという気がするのですが、結論から言うと、これはだめでした。並列接続では、ポイントマシンのモーターを動かした時の電圧降下が著しく、定格の 6V を下回ってしまうためポイントマシンの動作不良が頻発します。この問題は定電圧回路などを挿入すれば解決するかもしれませんが、配線がややこしくなるのでやめました。

次に、上図(DS52 を 3個使って安直に配線したプラン)のような配線&アドレス設定を試してみました。DS52 の肩に書いてある赤い数字が DS52 の各回路アドレスです。定格を下回るような電圧降下なども発生せず、安定して動作するようになりました。しかし、11イと11ロを切り替えるのに、11イ反位、11ロ反位という具合に、二回続けて操作をしなければならないのは面倒ですし、操作を失念すれば脱線などの危険性もあります。11イと11ロは一回のポイント操作で切り替わってほしいと思うのが自然です。

最終的な配線&アドレス設定は上図(DS52 を 3個使って、渡り線のポイントを同時転換可能なプラン)の通りです。左の DS52 から11イ、真ん中の DS52 から 11ロと配線されているのはちょっと変則的な感じがします。DS52 のアドレス設定の都合上、2回路とも同じアドレスに設定するのはできないようです。そこで、左側と真ん中の DS52 のアドレスの割り当てを工夫し、それぞれ第一回路のアドレスを 11、第二回路を 21に設定して、この問題を回避しています。これならスロットルから 11のポイントを操作する指令を出すと、2つの DS52 が作動し、 11イと11ロが同時に切り替わります。

なお、各図の配線の記法は模式的なもので、実際には DS52 の回路とポイントマシンの間には、2本ずつ配線が必要になり、それらの極性も関係します。念のために注記しておきます。

2006年10月1日日曜日

番外編: 東海道貨物線

乗り鉄番外編です。ひょんなことから東海道貨物線を乗り鉄してしまいました。東海道貨物線は小田原駅から併走する別線に入り、東戸塚駅あたりから旅客線と別れ、横浜羽沢駅を通って鶴見駅に行き、品鶴線に入ります。貨物線ですから定期の旅客列車はあろうはずもありません。

その日、私が大阪駅に着くと、守山駅構内で人身事故によりダイヤが乱れている旨、駅のアナウンスで告げられました。私が乗り込む 5032M サンライズ出雲は定刻通り大阪駅にやってきました。守山駅と言えば、前途区間の駅であり、影響を受けるのは避けられません。しばし走行。鉄道無線が何やら騒がしくなって、我が 5032M は走行・停車を繰り返しています。車掌さんも対応に追われたのか、きっぷを見にきたのが随分と遅かったです。検札も済んでとりあえず就寝。寝台特急はダイヤに余裕があるから何とかなるだろう、その時はその程度に思っていました。

よく朝、案内放送で目が覚めました。6:00 静岡駅です。「只今 1時間20分ほど遅れて走行中です。東京方面へお急ぎのお客様は、静岡駅から新幹線こだま号へ振替え乗車の手配を…。」何人かの人が新幹線に乗り換えたようですが、それほど急いでいない私は、当然そのまま乗ります。寝台特急はたとえ遅れても、そのままベッドの中に居ればいいので、何も苦痛はありません。

7:35、5032M は熱海駅まで歩を進めました。ここで 5032M は通勤の列車群への影響を避けるべく、東海道貨物線 (および品鶴線) 経由で運転、品川駅で運転を打ち切る旨が伝えられました。通勤の各駅停車に阻まれて、5032Mはノロノロ運転で進みます。貨物線は横浜駅を経由しないため、横浜駅で下車予定の人は小田原駅で降ろされました。すっかりミステリー列車と化した 5032M は、小田原からは貨物線に入ったため急に速度が上がり、快調に走り始めました。特急券払い戻しになるかどうかの瀬戸際です。払い戻しを避けられるか、微妙な状況になってきました。が、しばらくして防護無線発報、付近の列車が一斉に停車し、我が 5032M はとどめを刺され、2時間延着となりました。閑散とした品川駅臨時ホームに入線しました。

で、肝心の東海道貨物線ですが、東戸塚を過ぎるとすぐにトンネルに入り住宅地の地下を行きます。横浜羽沢駅前後が地上区間、再びトンネルに入り、再び地上に出るとすぐ鶴見駅です。乗り鉄するにはあまりおもしろい区間ではありません。それでも、いかにも貨物駅らしい横浜羽沢駅、すっかり朽ち果てた DE15 や DE10 が放置されていたり、カメラを持ってなかったのがちょっと残念でした。