2006年5月28日日曜日

地面を作っています & DD51 の DCC化

何年か前の日本鉄道模型 (JAM) コンベンションのレクチャーで、「レイアウトを作るときは、一番最初に地面をコゲ茶色に塗ってしまう」という話を聞きました。まず地肌を作って、その上から草や木を植えると、最終的にベニヤ板が見えなくなり、土が見え隠れする様が実感的でよい、という趣旨です。

ほほうと思いながらも少しアレンジして、とりあえず普通に作って、残った部分にコゲ茶色のカラーパウダーをまき、その上からコースターフなどをまくことにしました。最初に全面コゲ茶色に塗ってしまうのは、ケガキ作業などに支障をきたす可能性があったため、避けたかったのです。

道路の側面など、見苦しいところをターフで隠しながら、少しずつ仕上げています。ここから作業を進めるには、踏切警報機などを買ってこないといけないですね。

DD51 745 にも DCCデコーダを搭載しました。ところで、今回 DD51 745 に組み込んだ Bトレインの動力を開けてみたら、これまで作業したものとは違っていて、抵抗器やコンデンサがついていませんでした。あれ? と思いながらも (抵抗器やコンデンサを取り外す) 手間が省けていいやと、デコーダをハンダ付けし、デコーダの設定をプログラムしていると、DE10 やキハ58 の時は読めなかったレジスタの値が読めています (デコーダはどれも同じ DZ123 です) 。設定もこれまで通りでは全然走ってくれず、少し最大電圧を上げる設定にする必要がありました。

走行性能は DE10 やキハ58 とは見違えてスムーズです。DE10 はガタガタ音がするのですが、DD51 は音もなくすっと加速していきます。DE10 がスロットルで 40 くらいが実用的な限界速度なのに、DD51 ではスロットル 0 ~ 100 でもちょうどいい速度で走ってくれます。

デコーダが同じなので、動力ユニットが改良されたのかもしれませんが、レジスタの値が読めることについては説明がつかず、どういうことなのか不思議に思っています。

2006年5月27日土曜日

道路 (アスファルト部分) の作成

アスファルト部分の道路を作りました。道路はコルクシートで作成しました。街並みコレクションの建物は歩道が作り込んであるので、これらとの高さを合わせるのに好都合であったためです。アスファルトの表現にも、コルクシートは良い素材であると思います。

では、道路の作成です。まず、仮設置していた建物をとっぱらって、路盤を露出させます。路盤は 2mm のコルクシートです。

路盤を設けることで、路盤を取り外して作業できるようになり、作業効率が上がります。

2mm のコルクシートから道路の部分を切り出し、グレー塗装します。今回は GM 9番を吹き付けました。目の細かいコルクシートを選び、グレー塗装することで、アスファルトっぽい感じが出せていると思います。これと路盤を木工ボンド貼り合わせます。

道路を設置すると、一番上の写真のような感じです。線路と接する部分 (踏切や貨物駅の荷役線) は、枕木と少し干渉する部分があるので、デザインナイフで裏側を削いで高さを合わせます。踏切の踏み板の部分をどうするかはまだ未解決です。走行性能に関わる部分ですので、じっくり考えたいと思います。

建物を設置してみます。

ぴったり収まっています。ボンドで留めなくても、左右からコルクに抑えられているので固定されています。アスファルトの表現については、皆様どんな感想をお持ちでしょうか?

T字路の側です。歩道のパーツが不規則な形なので、ここら辺の道路は大雑把に作っておき、現物合わせで切っています。歩道のパーツを置いて、その縁にそってデザインナイフで切ります。コルクは加工しやすいので、この方法でもきれいに仕上がります。TOMIX の木はやめて、イマジンコーポレーションのケヤキを植えました。こちらの方がリアルでいいですね。

だいぶベニヤ板が露出している部分が減ってきました。今後は、線路の内側を完成させ、その後、外側にとりかかりたいと思っています。細かい装飾の部分は後回しにしたいと思います。

2006年5月8日月曜日

MINI 屋さんの製作

レイアウトを彩る建物として、MINI 屋さん (MINI 専門店) を作ることにしました。MINI屋さんとして最低限必要なものは、車の展示スペース、整備工場、パーツショップになります。車の展示スペースと整備工場は TOMIX の街並みコレクションの駅前シリーズから「タクシー会社」を使うことにしました。パーツショップは同じく街コレの横町シリーズから「喫茶ソレイユ」を使います。売り物の MINI たちは津川洋行の MINI です。色は別々にして 4台買ってきました。

喫茶ソレイユは手を加えるところが看板くらいしかないので、タクシー会社の方を中心に書きます。

タクシー会社は、車庫と事務所兼運転手詰め所の2つの建物から構成されています。MINI屋さんでは屋外に中古車の展示スペースがあるのが一般的なので、事務所兼運転手を整備工場として残し、車庫の部分は展示スペースとして、建物をとっぱらいます。

整備工場の中は、元々見えない箇所だったのでただのプラスチックです。これでは寂しいので、先ほど撤去した車庫の奥側の壁を切り取り、内装を貼り付けることにします。タイヤとかの表現が既に作り込んであるので好都合です。

壁を貼り付けたところです。黄色の MINI が只今修理中、という感じです。上の空間が余っています。ここは後で対処します。車庫を支えるための穴はパテ埋めし、ABCなどの文字はペーパーで削っておきます。この時、摩擦熱で変な臭いがして頭が痛くなりました。換気には注意しましょう。

屋根のすぐ下が何もないのも変なので、残りの壁をこの部分に取り付けます。タクシー会社の看板は切断します。切断せずに、反対側に支柱を立てて、入り口をまたぐ巨大な看板にしておくのも中古車屋さんっぽい感じになっていいかもしれません。今回は、MINI たちが見えなくなると寂しいという理由から短く切断することにしました。看板に何て書くかはまだ決めていません。展示スペースを塗り、MINI を並べれば完成です。

喫茶店はそのまま残し、1階は奥さんが経営する喫茶店、2階は旦那さんが経営するMINI屋の事務所兼パーツショップという設定です。奥さんの入れたコーヒーを飲みながら、喫茶店で MINI 購入の商談中、なんて風景が浮かんできます。喫茶店の内装を取り払って、そこに車を展示したり、工場の中の MINI がジャッキアップされていたりすると、もっと MINI 屋さんっぽくなりますね。

2006年5月7日日曜日

バラスト散布中

ゴールデンウィーク後半はだいぶあれこれ作りました。明日からは心おきなく (?) 仕事に集中したいと思います。

レイアウトの道路の計画はちょっと変更し、アスファルト舗装となる場所に 2mm 厚さのコルクシートを敷きました。街並みコレクションの建物は歩道が表現されているので、これをそのまま使うことにします。歩道と道路の高さの都合上、建物もコルクシートの上に乗せます。アスファルト舗装は、この上から別途表現します。

バラストの散布を始めました。盛大に盛りつけていたせいか、あっという間に底をついてしまい、写真の状態で止まっています。この作業は、バラストを買ってきたら再開することにします。ちなみに、バラストの固着にはヤマトのりを 30% 程度に水で薄めたものを使っています。木工ボンドよりも作業性がよく、仕上がりもよいと思います。

MINI 屋さんも作成しました。街並みコレクション・駅前シリーズのタクシー車庫の改造です。車庫部分の建物を取り除き中古車展示場に、事務所・乗務員詰め所の部分を工場に見立てて、津川洋行の MINI を並べています。看板は後ほど作り直す予定です。

実車では今はなき DD51 745 も入線です。TOMIX の限定磐西客レセットの DD51 745 からの改造です。もったいないとか石投げられそうです (--;; もう少し作業しないといけないのですが (特にシャーシの部品) 、一応、形にはなっています。Bトレイン DD51 は 3台目なので、これまでの経験を踏まえて、今の所はいい出来です。これからがんばって仕上げたいと思います。一応、磐越西線のつもりなので、Bトレインにも 50系客車が欲しいですね。

MINI 屋さんと DD51 は別途製作記事を書きます。

2006年5月4日木曜日

レール本固定完了!

走行試験、駅ホームの建築限界の確認を終え、レールの本固定を完了しました。バラスト散布の前にもう一つやることがあります。踏切との関係があるので、道路の位置を決定しなければいけません。レイアウトに配置する予定の建物 (街並みコレクションを使用) を並べて、道路配置を検討します。

計画は、写真のようになりました。踏切は2箇所です。左半分は貨物駅です。写真の貨物駅事務所は仮の建物で、今後、適当な建物を探すことにします。洋館付き民家の裏手には畑を作る予定です。民家のの右側の半端な土地には、シンボルマーク的な大きな木を植えることにします。地元の人たちに大切にされている老木が開発を逃れて残されている、という感じにしたいと思います。斜めに設置されているのは医院です。通りを挟んで反対側は…これはタクシーの営業所ではなく、MINI 屋さんにする予定です。津川洋行の MINI を買ってきて、並べてあります。ご主人が経営する MINI 屋さんと修理工場、その隣に奥さんが経営する喫茶店、喫茶店の2階は MINI 屋さんのパーツショップ、という感じでしょうか。

ちなみに写真で赤丸で示した地点はレールへの給電ポイントです。ポイントでの電圧降下が激しいので、ポイントをまたいだ給電をしないようにしています。写真の下の方の駅の安全側線を少し伸ばして 3両編成が収容できるようにし、DCC のプログラムレールにしました。この場所はギャップを切ってあるので、ポイントの向きによって電気的に独立させることができます。安全側線に自走させて、デコーダの設定を変更し、また走り出すというのが可能です。

次の予定ですが、バラストを散布したあと、バラストとレールの塗装作業があるため、道路は剥がせるように仮設置し、バラストを散布したいと思います。

2006年5月3日水曜日

最近はエミュレータのおかげで Macintosh や PC でも往年のゲームを楽しむことができるのですが、USB につなげるジョイパッドは安くなった分、品質は落ちているように思います。シューティングなど、微妙な操作が要求されるゲームでは、思った通りの操作ができません。ファミコンのコントローラより操作性が劣っているものもあるように思います。メカの部分を凝り出すとあっという間に値段が跳ね上がってしまうので、肝心要の部分なのに削られていくのは寂しい限りです。

我が家には、往年の名器と言われるマイコンソフト製のジョイスティック「XE-1PRO」が眠っています。憧れのデバイスだったので、手に入れた時は本当にうれしかったのを覚えています。さっそく帰宅してゼビウスをプレーしました (XE-1PRO の XE は XEVIOUS に由来する) 。メカに相当こだわっており、物理的に 4方向・8方向レバーを切り換えたり、ボタンの角度を変えたりできます。連射機能は当たり前に付いています。何よりもレバーの反応の良さが秀逸であると思います。時が流れて押し入れの中で眠ることになったのですが、ATARI 仕様のコネクタから USB 仕様に変更し、現役復帰させることにしました。上の写真は無事改造が終了し、PowerBook につながっている XE-1PRO です。

USB 仕様にするに当たって、USB デバイス側のコントローラチップを用意しないといけないのですが、これは安いジョイパッドを買ってきて、部品を取り出すことにしました (こういう部分は安い製品も高い製品も大差ない) 。連射機能は XE-1PRO のものをそのまま使うので、連射機能も何もない、シンプルなジョイパッドで十分です。今回、生け贄になったのはサンワサプライの JY-P2W (上の写真) です。680円で買ってきました。基板だけ取り出して、残りはさっさと捨ててしまいます。

一般的な ATARI仕様のジョイスティックは上図の左のような結線図になります。これに連射機能などの付加機能が追加されることもあります。しばしば COMMON を GND に直結する配線を見ますが、これは誤りです。ボタンの状態を読み込むタイミングに合わせて COMMON の信号が変化するので、多くの連射機能では COMMON の信号を使って連射のタイミングを作り出しています。XE-1PRO も同様であり、この配線を単純に GND に落とすと、レバーは機能しますが、ボタンが機能しなくなってしまいます。 JY-P2W の基板を眺めていると、妙なことに気がつきます。USB のコントローラチップから先の、ボタン部分の配線図は上図の右のようになります (実際には TRG-C 、TRG-D もある)。ボタンだけが独立して COMMON に接続され、十字キーの部分は GND に直結されています。なぜこのような配線になったのか理解に苦しみますが、ボタンの状態の読み込みタイミングが分かるのは好都合です。JY-P2W に合わせて、XE-1PRO の配線をパターンカット、ジョイスティック側の COMMON だけを GND に直結します。あとは普通に配線すれば終了です。 以上、簡単な改造で XE-1PRO が動くようになりました。JY-P2W を選んだのは大正解でした。 ★ おことわり ★ この記事はサンワサプライの JY-P2W を使えば、ATARI 仕様のジョイスティックが簡単に USB 対応に改造できることを保証しているものではありません。当たり前ですが、改造は自己責任で行ってください。