2006年6月17日土曜日

DCCデコーダ試験編成

メーカーによると、DCCのデコーダは単体で動作試験をしてから取り付けるもの、だそうです。メーカー推奨の方法はミノムシクリップを使う方法です。レールからクリップで線路電源を取りデコーダにクリップで接続、さらにデコーダとモーターをクリップでつなぎます。早速この方法で試してみたのですが、正常なのかどうかイマイチよくわかりません。不安になったので、実際に使うのと同じ環境でテストしてみようと、デコーダをハンダ付けせずに搭載し、試験走行できる編成を作成しました。

メーカー推奨の方法で動作試験をした際の問題点は、二つあります。一つ目は、モーターや車輪が空回りするだけなので、実際にどの程度の速度で走るのかさっぱりわからないこと。二つ目は、テスト中にプログラムしてみても、レジスタ (CV) の値が正常に読み出せないことです (希に読み出せることもある) 。モーターを回転させてみても、加速率・減速率・最大速度などがちゃんと設定されているのか、不安になるような回転です。

そこで、余っている床板にターミナルを打ち込んで配線し、写真のような編成を仕立てました。一番右の車両が集電と動力担当、他の車両はデコーダを取り付けるためのターミナルを装備しています。ネジ式のターミナルなので、頭の部分をくるくる回してデコーダのケーブルを固定します。赤い端子にはモーターへの出力(灰・橙)、黒い端子には線路電源(赤・黒)、白と黄色の端子は残りのケーブルを接続します。白と黄色の端子は現在はダミーで配線されていませんが、デコーダのケーブルを宙ぶらりんにしておくと、走行中の振動でショートする可能性があるので、それを防ぐために設けています。ターミナルの色をデコーダのケーブルと同じ色にできればよかったのですが、残念ながら7色手に入らなかったので、このような配色にしています。

走行させるので、建築限界を支障しないように配線を束ね、デコーダをターミナルの間に挟みます。いざ走行…させてみると、ものすごいスピードで周回します。あれ? 最高速度の設定が全然効いてない。おかしいな…。プログラムしてみると、レジスタの値は正常に読み書きできます。一歩前進。ぱちぱち。

しかし、走り具合はさっぱりで、相変わらずフルスピードで走っています。これはいったい…。デコーダを交換してみても同じです。もしかして錘のせい? と思い、動力車の重さを調子よく走ってくれる DD51 と同じ重さにしてみますが、これもだめです。そういえば、DD51 は抵抗器が付いていない動力だったっけ…と思い出して動力を交換してみると、ちゃんと最高速度の設定が反映されて、スムーズに動きます。おー、やったー。そういえば、DE10 も同じ動きをしていました。デコーダが悪いと思っていたのですが、そうではなく動力に問題があったのですね。

本日の実験の成果としては「古い抵抗器付きの動力は DCC と相性が悪いので使うべからず」ということです。相性というのは非科学的な表現で気持ち悪いですが、現時点ではそういう結論に至りました。そういえば、以前、Bトレインの動力に回収騒ぎがありましたが、もしかして…。

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